
当院の創建にまつわる起源についてご紹介いたします。
高野山真言宗別格本山。当院は天長年間(八二四〜三四)に高祖弘法大師により草創され、初め喜多坊と称されますが、 後に勅命により現院号である清浄心院に改めたと伝えられています。なお所在地一帯は、当院の名にちなみ清浄心院谷と呼ばれています。
一時衰えておりましたが平宗盛により再建され、寿永・元暦(一一八二〜八五)の頃には、滝口入道(斎藤時頼)が来住しました。 徳川時代には院領高三五石、上杉謙信、佐竹義宣などの諸大名が檀家となりました。その縁は深く、上杉謙信の祈願所、佐竹家の菩提所としての 役割を果たしていました。また、奥之院にある上杉謙信霊屋一棟(国指定重要文化財)は当院の管理によるものです。※右写真左下が上杉謙信霊屋一棟(国指定重要文化財)。
当院は、その名の如く清浄を極め、簡素にして優雅、高野山の伝統的な大釜のある台所など、 総本山金剛峰寺の参考となったと言われる建築様式を今に残しています。
御本尊廿日大師像は、承和二年(八三五)三月二十日、入定を明日に控えた高祖弘法大師により彫刻され、 像の背後に「微雲管」の三字が書かれていると伝わっています。 現在は秘仏として、毎年本尊の縁日(現在の四月二十日)のみ御開帳となります。この法要に合わせて全国から参詣者が群集します。
境内には、運慶作の阿弥陀如来立像、中将姫筆の九品曼荼羅、当麻建立之図(以上、重要文化財)などがあり、門内の名木傘桜も見所のひとつです。 この傘桜には、太閤豊臣秀吉が花見を催したという逸話も残されています。
千古の伝統と自然の香漂う聖地で
『み仏の心』に触れる
当院住職の池口恵観についてご紹介いたします。
恵観法主は、室町時代から五百年以上続く真言密教修験の第十八代目の相承者・薩摩の国の傳燈法師であられ、相承秘伝の護摩を日々厳修、一切衆生の祈願に応えられています。
また、真言密教最高秘法「焼八千枚護摩供」を百一回以上も修行、その絶大な法力は、広く内外に知られています。
昭和六十三年十二月には、真言密教最高厳儀「学修潅頂」に入壇受法され、傳燈大阿闍梨位にご昇供されました。翌、平成元年には、百日間にわたり、密教史上誰もなしえなかった秘法「百万枚護摩行」を御修行。一日に乳木一万本と添え護摩木三千枚を焚焼するという壮絶極まりない決死の行を無魔成満されました。
今や、恵観法主は不世出の大行者として、各方面で称賛されているのです。
平成二十六年には、高野山 別格本山 清浄心院の住職に就任されています。
●生年・学位・学歴
さわやかな陽の光射す一室で
心に安住のひと時を
宿坊としての当院についてご紹介いたします。
当院では、歓待に壇信徒、旅行者の別なし、夕刻に召し上がる御膳は御斎と呼ばれる高野山の伝統的な仏家の精進料理と同じものをお召し上がりいただけます。定番のごま豆腐はもちろん、山の幸を精進料理ならではの調理法を味わいください。各種設備を整え、みなさまのお越しをお待ちしております。
朝のお勤めにも自由にご参加いただくことができます。早朝の清々しい空気を吸い込み、宿坊ならではの体験を味わっていただければと思います。ご希望が合えば当院役僧の法話や清浄心院の縁起なども聞いていただくこともできます。
※宿坊のご利用をご希望の方は、お電話(0736-56-2006)でお問い合わせいただくか、もしくは宿泊プランページから空室状況についてご確認ください。
→宿泊プランはこちら
◎お食事は全て精進料理になります。
◎各お部屋に、タオル・バスタオル・歯ブラシ・浴衣・丹前(冬季期間中)をご用意しております。
◎ご宿泊予約はお早めにお願い致します。ご宿泊間近のご予約になりますと、お部屋のご希望等、添えない場合があります。
◎昼の膳も承っておりますので、ご予約時もしくはお立ち寄りをご検討の際は、ご連絡くださいませ。
◎役僧の法話等に関しましては、混み具合により承ることが出来ない場合がございます。ご了承くださいませ。
凛とした空気の中で、
『み仏の心』に触れる
当院を様々な角度から眺めていただけます。
当院へのアクセス方法についてご紹介いたします。
当院へのお問い合わせは、お電話にて承ります。
高野山 別格本山 清浄心院
〒648-0211
和歌山県伊都郡高野町高野山566番地
0736-56-2006(代)
営業時間:9:00-17:00
年中無休
澄みきった空気の中で過ごす
静謐なひと時